Studio HAIYAMA
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005/
もう一つのC.A.T. Centre for Altenative Technology
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つぶれないテーマパークのつくり方(もちろん何度か危機はあったとか)
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 イギリスにキャットを見に行くと言えば、普通はミュージカル観劇を意味するが、これからはエコロジーテーマパークCATの見学も選択肢に加えたい。ウェールズの西北端、マカンレスと英語読みできる町(マキンレーかも)の郊外にそれはある。高速道路を飛ばせばロンドンから6時間で着く距離を、コッツウォルズの美しい村々をを散策しながら三日間かけて行くと、丁度ウォーミングアップができあがって、見るものに有り難みが出てくる。なにしろ、ため池(ビオトープ)と、雑草だらけの菜園と、コンポストと、今では旧態化した風力発電やソーラー発電施設、それと水力ケーブルカー(小川から引いた水の重みで落っこちてくる)が主たる見学メニューであるから、ローテクパッシヴ型に意識改革して望む必要があるわけである。1974年開園とのことであるから、このようなものを見て喜ぶ人が後を絶たないに相違なく、私も見事にCAT風エコの魅力にとりつかれてしまった。科学的見解をライフスタイルに翻訳して伝えるCAT風説得術は、インテリア学会の活動戦略にとって、参考になる点が多いと思う。

CATのテーマ
●オルタナティヴ(もうひとつの−)
 代替エネルギーと代替資源の代替−の意。テクノロジーに対して今までとは違ったアプローチをすること。テクノロジーをどう使うか、自分の生活をどう生きるか、というところに答えは見いだされる。将来のテクノロジーシステムは、次の5つの側面を持たなければならない。
●サステナブル(持続的)
 依存する資源を使い果たしてはならない。一つの問題を解決するためにもう一つの問題を犠牲にしてはならない。
●エフィシェント(効率的)
 資源を効率よく正確に、経済的に使うべきである。
●エクィタブル(平衡的)
●エコロジカル(生態的)
 地球の自然的システムのもつ本来の性質に順応しなければならない。
●ホーリスティック(総体的)
 全体像を考慮し、テクノロジーと他の人間生活の領域とのリンクをつくらなければならない。

具体的には
●省エネ的な機材や建物
●有機園芸や農業
●モノや廃棄物のリサイクル
●太陽、風、水、生物的燃料などからのエネルギー取得

さらにソフトウエアーとして
●価値観の変改
●習慣の変改
●消費パターンの変改
●組織、制度、法律などのフレームワークの変改
(以上は雑誌ビオシティーNo.5,1995の紹介記事による)

 CATにはすばらしいブックショップがある。そこで見つけたCAT出版物、"The Whole House Book, Ecological building design & materials" を今読んでいるところなので、ときにトピックスをご紹介したい。ギリシャ語のEcoにはWholeという含意があるとか、エコ思想と活動の全体像に気配りをした目次は必見ものである。
1 水力ケーブルカー
園内を流れる小川の水を腹にため、その重量で落っこちてくる。
1 屋上電化
これは元ブックショップの建物の屋根
翌年建った新しい本屋は最新式のソーラーシステムと現代建築アイテムを常備
 そこでは英語圏のあらゆる環境問題、アイデアの出版物が手に入る。
1 屋上緑化
1 工事中のわら(ストーベイル)壁
1 種々のコンポスター
地味な展示物なのになぜか最もにぎわっている
1 かなりローテックな風力タービン
(最新型の本物は外でいくらでも見られる)
1 フラードーム
1 菜園
園内ダイエットレストランの食材
1 キャロライン(世話係)のズッキーニ
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